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南アフリカ中央銀行、暗号資産取引の監視を提案

南アフリカ中央銀行の「南アフリカ準備銀行」(SARB)は16日、「Consultation paper on policy proposals for crypto assets」(暗号資産に対する政策提言の諮問書)を発表し、取引所を含む暗号資産の関連事業者等に関する新たな規制の可能性を示唆した。
同諮問書は、南アフリカに置ける暗号資産の発展に応じて適切な規制が必要だと指摘。その要員として新しいビジネスモデルやサービス、アプリケーション等が、金融業界に大きなインパクトを与え得ている現状を踏まえ、その発展に応じた政策と規制が不可欠であると主張した。
さらに、世界の規制当局も暗号資産等に対する適切かつ十分な規制を実施できていないのが現状だと分析している。
また、個人と金融機関の暗号資産に対する関心や投資意欲は増しており、新規参入者が増えていると同時に、暗号資産に関する詐欺やハッキング事件も増加していることに言及した。
なお、今回の諮問書を作成したのは、SARBや財務省の職員らで構成された「暗号資産規制ワーキンググループ」(Crypto Assets Regulatory Working Group)である。
この諮問書を踏まえた上で、規制当局は今年3月末までに暗号資産に関連する規制施策を明確に打ち出す方針だという。
規制案としては、暗号資産のトランザクション監視を提案しており、テロ資金供与が疑われる多額の送金に対して事業者への監視を義務付け、罰金などの制裁を課すことも検討されている。