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「暗号資産」がテーマの小説「ニムロッド」が芥川賞受賞

昨日16日、東京都内で第160回芥川賞・直木賞の選考会が行われ、上田岳弘氏(39)の「ニムロッド」が芥川賞に選ばれた。
2013年に「太陽」で新潮新人賞を受賞し、小説家としてデビューした上田氏。
現在は、設立に携わった法人向けソリューションメーカーの役員としても勤めている。
2015年には「私の恋人」で三島由紀夫賞、2018年には「塔と重力」で芸術選奨新人賞を受賞し、期待の若手として注目を浴びていた。
今回の受賞作「ニムロッド」は、「暗号資産」をテーマとした作品だ。
暗号資産のビットコインをマイニングするシステムエンジニアの中本哲史が主人公として登場し、中絶や離婚のトラウマを抱えた恋人、小説家への夢に挫折した同僚によって展開してく。
上田氏は、小説と暗号資産の共通点についても言及し、「それが存在するよ、と皆が言うことによって価値があるとされているのが暗号資産。小説も、本体は文字しかない。書いてあるだけなのに世の中に影響を与えるという点では似ている」と語った。
過去に2回芥川賞にノミネートされ、今回ようやくの受賞となった上田氏は、受賞会見で「受賞したなあ。受賞だ」と述べ、喜びを噛みしめた。