2020.08.05
暗号資産の基本 暗号資産の増やし方
レンディングとステーキング(1)
暗号資産を保有する人がまた増えてきている状況下、国内外で暗号資産を保有している人に対してのサービスが増えてきています。
その代表例が、レンディングとステーキング(正確にはステーキングプール)です。今流行りのの暗号資産を貸したり(レンディング)、保有したりして(ステーキング)増やす方法について、触れていきたいと思います。
レンディング:暗号資産を貸して、利息を暗号資産でもらう
暗号資産交換所や取引所(以後、取引所)で暗号資産を手に入れて、口座に置いてあるとします。これは、取引目的の口座なので、銀行口座のように利息がつくというサービスを提供している交換所はほとんどありません。(一部例外があります。)
しかし、暗号資産を1ヶ月とか3ヶ月とかの期間を決めて、取引所に貸し出すサービスを提供している取引所が多くあります。利息は、年利で1%~5%がほとんどで、暗号資産で支払われます。相場を気にせず、定期預金のように長期保有を考えている場合には利息が銀行金利より多くもらえるのでお得です。
日本の取引所でもコインチェック事件後の規制前からレンディングサービスは提供されておりました。
現在、GMO、コインチェック、bitbankがレンディングのサービスが有名です。
もちろん、海外の取引所でもレンディングサービスは多く展開されておりますが、利息が年利10%とか15%とかいう利息を付けているところを見かけることがあります。
しかし、利息が高いというだけで選んではいけません。
レンディングの際に気を付けなくてはいけない点は2つ
1つ目は、「レンディングの期間が有期であるために、その期間中の解約はできない、もしくは、解約違約金がとられる」ということです。したがって、暗号資産が暴落しても、損切をするために売却することができないことが考えられます。
利益が出たらすぐ売ってしまいたいとか、絶対に損するのは嫌だという方にはオススメできません。
上がると信じて、どんなことがあっても売らないという人にはオススメです。(投資は自己責任です)
もう1つは、暗号資産の貸先である取引所が倒産してしまった場合、貸していた暗号資産は保証されません。
したがって、貸先をしっかりと見極めないと資産を失う可能性があります。
さらに、あまりにも利息が高いものには決して手を出さないことです。なかには、月利10%とかいうものも見られます。
筆者の体験談…
これは、まことに恥ずかしい筆者の経験ですが、5年ほど前に試しにということで、月利10%というものに5万円分のBTC(約2BTC程度)を投資したことがあります。
初月は利息が振り込まれ、利息を含めて再投資したら2週間後にはサイトそのものがなくなり、 全て消えてしまいました。考えてみれば、単利でも年利120%、複利で285.3%……あり得ないのはわかっていたのです。
サイトの運営者などもあまり確認せず、暗号資産ならあるのかと……自分だけは大丈夫だと……今は反省しています……。(結果論ですが、約2BTCですから普通に保有しても時価総額250万くらいになっていたことになるので……そんな冒険は必要ありませんでした)
特に海外の取引所は、日本のような規制下にないものが多くあるため、倒産してしまうことも普通にあります。国内の取引所も絶対ということはないですが、国内の取引所を選ぶことをオススメします。
最後に
今回はここまでです。
次回は、もう1つの暗号資産を保有するだけの増やし方、『ステーキング』について書くつもりです。