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世界初のBluetooth型コールドウォレット 「Cool Wallet」とは?

ビットコインの誕生によって様々な暗号資産(仮想通貨)が生まれ、今日まで発展を見せてきた。多くの暗号資産の存在と市場規模の拡大は大変素晴らしいことだが、同時に悩ましい問題も出てくる。そのうちの1つが「不正流出」だ。

近年、暗号資産取引所や暗号資産管理ウォレットのセキュリティが強化されているが、そのさらに上をいく形でハッキングによる不正流出が起こっている。その大多数は「ホットウォレット」と呼ばれるインターネットに接続されたウォレットで被害が生じており、海外を中心にこのホットウォレットで管理している取引所が散見される。簡単に言ってしまえば、ホットウォレットで暗号資産を管理している取引所に資産を預けている場合、取引所のセキュリティが破られてしまえば自分の資産が危険に晒されることになる可能性があるのだ。

対して、「コールドウォレット」と呼ばれるものがある。端的に言えば、インターネットに接続されていないウォレットだ。

このコールドウォレットは大きく分けて「ペーパーウォレット」と「ハードウェアウォレット」に分類することができる。

ペーパーウォレットはウォレットアドレスと、最重要にして他人に絶対に知られてはいけない秘密鍵を紙に印字することで管理するものだ。ペーパーウォレットそのものを用いて直接オンライン上にアクセスすることなどできないため、資産保護の観点から見れば安心だ。しかし、紛失・消失・裁断・劣化による文字の判別不可といったリスクがあり、これらのことが起きれば資産の復元は極めて困難になる。

これに対し、ハードウェアウォレットはUSB等で接続することでウォレットにアクセスすることができ、故障した際にも「ニーモニックワード」と呼ばれるキーワードを記録しておくことで資産を復活させることができる。そのため、暗号資産を安心かつ安全に管理するにはハードウェアウォレットが非常に有効とされる。

今回はそのハードウェアウォレットにおいて、非常に便利かつ簡単に暗号資産の利用と管理を行うことができるウォレットを紹介する。

最高水準のセキュリティを備えた「Cool Wallet」

Cool Walletは台湾のブロックチェーン企業・CoolBitXが開発したカードタイプのコールドウォレットだ。

CoolBitX社が手がけるコールドウォレット「CoolWallet S」は国際規格の評価保証レベルを示す「EAL」において、「EAL 5+」の評価を受けている。この評価は7段階あり、EAL 5+は軍用・特殊用途向け製品の水準とされていることから、そのセキュリティ能力の高さがうかがえるだろう。

さらに、2021年に発売された「CoolWallet Pro」のセキュリティ能力はこれを上回る「EAL6+」を誇る。EAL6+は軍事機密レベルとされている。この上のランクであるEAL7、EAL7+は「非常にリスクが大きい環境や 高い開発費用に見合う資産を保護する為に開発された製品の保証レベル」とされ、ミサイル発射システム等の最高軍事機密レベルに相当する。

こういったセキュリティの高さから、国内暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレードの親会社であるSBIホールディングスも2018年に出資。また資金調達ラウンドでは数多の大企業から出資を受けるなど、その評価は折り紙付きだ。

さらに、Cool Walleは他のウォレットとは違う点をいくつか兼ね揃えている。いくつか特徴を解説しよう。

1.世界初のBluetooth対応

CoolWalletの特徴の1つとして、世界で初めてBluetoothに対応した暗号資産(仮想通貨)ウォレットであることが挙げられる。

基本的にハードウェアウォレットはUSBに接続して管理することが当たり前であった。しかしBluetoothに対応したことで、デバイスを問わずいつでも暗号資産(仮想通貨)の送受金を行うことができる。これまでのジレンマを解消する最大のポイントと言えるだろう。

またPINコードではなく、ワンタイムパスワードを用いてアプリと連動するなど、セキュリティ面を意識した設計に抜かりはない。

万が一カード、もしくはアプリを入れたデバイスが盗まれたとしても、2つが連動することで暗号資産(仮想通貨)の送受金が行えるため、不正利用される可能性は極めて低い。

2.高品質かつ利便性が高い

CoolWallet S、CoolWallet Proともにサイズはクレジットカードと同等の超薄型で、なおかつ重量も6gと非常に軽い。そのため、財布に入れて持ち運ぶことも可能だ。

さらに、良質なバッテリーに加え、防水性能も高い。専用アプリを用いた送受金も非常に簡単であるため、暗号資産(仮想通貨)の送受金が億劫に感じることは考えにくいだろう。こういった点からも、ユーザー目線に立った設計になっていると言える。

3.国内上場銘柄はもちろん、ERC20やBEP 20など幅広い銘柄に対応

CoolWalletではビットコインやイーサリアム(ETH)、リップル(XRP)など、国内暗号資産(仮想通貨)取引所に上場している銘柄の多くを網羅している。さらに、イーサリアム基盤で作られたERC20トークンや、大手暗号資産(仮想通貨)取引所Binance(バイナンス)が構築した独自ブロックチェーン 「BinanceSmartChain」を基盤としたBEP 20トークンなどにも対応しており、様々な暗号資産(仮想通貨)の保管が可能だ。

またCoolWallet Proでは機能が拡張され、ポルカドット(DOT)やコスモス(ATOM)、トロン(TRX)などに対応しているほか、トロン基盤のTRC20トークンも保管することができる。

数多くの暗号資産(仮想通貨)が存在するなかで、これだけ多くの銘柄を1つのウォレットで管理できるというのは、非常に心強いと言えるだろう。

4.ウォレット内で暗号資産のステーキングが可能ないほか、DeFiやNFTにも対応

高性能なCoolWallet Proでは、ウォレット内にある暗号資産(仮想通貨)を直接ステーキングすることができる。ステーキングとは暗号資産(仮想通貨)を保有し特定のネットワークに参加することでビットコインのマイニングのように報酬を受け取ることができる仕組みだ。これをウォレットに保管した状態で行えるというのは、極めて稀な機能だという。つまり、保管しているだけで特定の暗号資産(仮想通貨)を増やすことも可能ということだ。

またCoolBitXのアプリでは、DeFi(分散型金融)プロトコルのコンパウンド(Compound)、そして大手NFTマーケットプレイスのOpenseaを統合する。CoolWallet Proに限っては、これらのサービスにアクセスすることも可能になる。

まさに流れの早い暗号資産(仮想通貨)業界における次世代型多機能ウォレットと称することができるだろう。

 

以上、ここまでCoolWalletの特徴を解説してきた。

暗号資産(仮想通貨)を管理する上でユーザーにとってネックであったポイントを抑えたコールドウォレットになっていることから、所持していて損になることは決してないだろう。価格はCoolWallet S が12,800円、CoolWallet Proが18,900円となっている。

次回は使い方について解説していく。

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