月間暗号資産

  • HOME
  • NEWS
  • 中国の国家ブロックチェーンサービス、Chainlinkのオラクルを導入

中国の国家ブロックチェーンサービス、Chainlinkのオラクルを導入

中国の国家情報センターは23日、今年4月に正式ローンチしたBlockchain Service Network (BSN)のネットワークにChainlinkのオラクル機能を導入すると発表した。
BSNはブロックチェーンアプリの開発を簡単にするために設計された中央集権型のプラットフォームで、中小企業や個人でも迅速かつ低コストでブロックチェーンの利用ができるサービスだ。
中国の主要事業体や会社がサポートしており、創設時のコンソーシアムには通信大手の中国電信、中国聯合網絡通信、決済・金融大手の中国銀聯などが名を連ねている。
貿易や保険、金融などの領域でスマートコントラクトが使用される場合、トリガーとなるオフチェーンデータをブロックチェーンに伝達するためには「オラクル」というミドルウェアの存在が重要になってくる。
ChainlinkはGoogleやOracleなどの企業と提携している世界有数のオラクルネットワークだが、安全かつ信頼性の高い方法でオフチェーンデータを取り組むことができる観点から、BSNはChainlinkを選択したようだ。
この統合により中国政府や企業は、Chainlinkオラクルを使用し、実世界の外部データをBSNアプリケーションに組み込むことが可能になるようだ。
発表によると、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)事業者であるSNZ Poolがノードを運用するとのこと。
また、Cosmos向けのブロックチェーンを開発するIRITAもBSN への技術提供に参加するようで、クロスチェーンに関するサポートを行うようだ。
Chainlinkの共同創業者であるSergey Nazarov氏は、「BSNのアプリケーションを実世界のデータと接続することで、スマートコントラクトは国際的な契約に新たなレベルの自動化と信頼性をもたらす」と発表の中で語っている。
本発表を受けてChainlinkの暗号資産(LINK)が15%以上も価格上昇し、今年3月に記録した同通貨の史上最高値に迫る勢いを見せている。