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Bakktがファストフードチェーンと提携 試験的なビットコイン決済開始へ

暗号資産(仮想通貨)取引プラットフォームを提供する米Bakktが3日、ファストフードチェーンを展開する「Quiznos」との提携を発表した。この提携を通じて、8月中旬ごろからQuiznosの一部店舗でビットコイン決済が試験的に導入されるという。

今回の試験導入では、Bakktが提供するデジタルウォレットアプリ「Bakkt App」が利用される。Quiznosでのビットコイン決済の受け入れ開始後には、アプリで購入したビットコインで決済すると15ドル分のビットコインを報酬として受け取れるキャンペーンも予定されている。

ただし、ビットコイン決済が導入される店舗は限られており、デンバー市内をはじめとし、利用客の多い店舗から先に受け入れが開始されるという。

Bakktの最高収益責任者(CRO)であるSheela Zemlin氏は、プレスリリースで次のようにコメントを残した。

「暗号資産を活用する新たな方法を見出して、(ファストフードチェーンのような)主流な消費者市場にビットコインの有用性をもたらすことで、Quiznosの顧客にユニークな体験を提供することになる」

さらに、同氏は8月から始まるビットコイン決済の反響によっては、提携を拡大して米国全土の店舗にサービスを拡大する可能性もあると述べた。

Quiznosをはじめとした数々のファストフードチェーンを傘下に持つREGOレストラングループ社長のMark Lohmann氏は、「我々がデジタル化を続け、モバイル端末を利用する若い世代からの暗号資産などの代替決済手段へのニーズに答えていくとともに、Bakktを通して新たなサービスを提供できることを嬉しく思う」とコメントした。

消費者向けサービスに暗号資産決済の導入が行われるケースは今回が初ではない。大手決済企業のMasterCardをはじめとして、暗号資産を決済手段の1つとして受け入れる企業は少しずつ増えていると言えるだろう。

画像:Shutterstock