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テザー社、560億円相当のUSDTを破棄

ステーブルコインUSDT(テザー)を発行するテザー社は24日、5億USDT(約560億円相当)を破棄したことが明らかにした。
ステーブルコインとは、主に法定通貨との価格連動を目的とした仮想通貨で、USドルと連動するUSDT以外にも、複数のコインが開発・発行されている。
USDTは、2018年10月26日時点で仮想通貨全体における時価総額8位と、ステーブルコインのなかでは発行量がもっとも多い。
テザー社にドルを送金することでUSDTが発行される仕組みだが、今回はその逆の手順で市場のUSDTを破棄したことになり、560億円相当を手にしたこととなる。

日刊仮想通貨の見解

長期的に価格が安定するステーブルコインは、決済手段としての仮想通貨の可能性が一気に広がるため、様々なコインが提案・開発されている。
USドルを価値の裏付けとするUSDTは、その中でも有力なステーブルコインだ。
したがってドル準備金の不透明さや偽装発行疑惑など、その価値に深刻な影響を及ぼすのも確かである。
今回の破棄が、疑惑を一層するためのものかどうかは分からない。この一か月のチャートからは価格が安定しているのが見られるため、影響を与えているかどうかは疑問だ。
実際に、2018年9月の時点で仮想通貨マーケットの中では、テザーでの仮想通貨購入が全市場の50%を占めるというデータもある。
いずれにせよテザー社が手にするはずの560億円の行方が楽しみだ。