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暗号資産取引所Zipmex、三菱UFJ傘下などから45億円を資金調達

シンガポールを拠点とする暗号資産(仮想通貨)取引所Zipmexが、シリーズBの資金調達ラウンドを通じて、4100万ドル(約45億円)の出資を受けたと発表した。また、同取引所への資金調達ラウンドには三菱UFJフィナンシャルグループの傘下であるアユタヤ銀行も参加した。先月31日、Zipmexが公表した。

Zipmexは2019年の創業から、アジア圏で著しく成長を遂げている取引所だ。現時点で、すでに同取引所での総取引量は40億ドル(約4,410億円)に上るという。

今回の資金調達ラウンドには、アユタヤ銀行の他にもタイで上場しているメディア関連企業や海外のベンチャーキャピタルファンドなどが参加した。これにより、同取引所が今までに受けた合計出資額は5200万ドル(約57億円)となる。

アユタヤ銀行が暗号資産取引所への出資に参加したという事実が、今回注目を集めている。

三菱UFJ銀行によって株式の76.9%を保有されているアユタヤ銀行だが、国内傘下の銀行が暗号資産取引プラットフォームに出資をするケースは非常に珍しい。

東南アジアではシンガポールのメガバンクであるDBS銀行をはじめとして、暗号資産に対し積極的な姿勢見せる金融機関も存在するが、暗号資産取引所に出資した銀行はアユタヤ銀行が初めてだ。今回の出資を通して、同行はブロックチェーンや暗号資産の分野で他の金融機関の一歩先を行くことになる。

ZipmexのCEOを務めるMarcus Lim氏は、今回の資金調達に関して「我々のビジネスモデルや革新技術へのアプローチが認められていることや、暗号資産が人々のライフスタイルの中核になる可能性が見込める」とコメントした。

Zipmexは集めた資金を活用して、今後6ヶ月の間で利用者ベースを100万人へと拡大する計画だ。

画像:Shutterstock