月間暗号資産

  • HOME
  • NEWS
  • メキシコの大富豪、ビットコイン支持を表明

メキシコの大富豪、ビットコイン支持を表明

テレビ局やインターネット企業、金融事業を保有するメキシコ・Grupo Salinasの創業者・Ricardo Salinas Pliego氏が、Twitterのプロフィールに「#Bitcoin」を追加し、ビットコイン支持を表明した。

同氏は130億ドル(約1兆3,710億円)を保有するメキシコで3番目の資産家。Pliego氏には84万人以上のフォロワーがおり、7日に同氏のフォロワーの1人である暗号資産(仮想通貨)取引所OKExでCEOを務めるJay Hao氏が指摘した。

Pliego氏は2013年にビットコインを200ドルで購入した暗号資産黎明期の投資家の1人だ。その後、2017年12月頃の暗号資産バブルの際に17000ドルで売却したと明かしている。その際、同氏はビットコインを「今までで最高の投資」と語っている。

2020年11月には「流動性資産の10%をビットコインに投資している」とTwitterで明かし、「ビットコインは政府から市民を守る」と続けた。同氏によると、少なくとも5年間は売却するつもりはないという。

ビットコインについてツイートする数時間前、Pliego氏は政府が発行する法定通貨を「なんの価値もない」と非難し、投資は常に「多様化するとよい」とTwitterに投稿していた。

ラテンアメリカの国々では激しいインフレが起こり、厳しい経済状況に直面している背景がある。こうした国々において、ビットコインは「代替貨幣」としての存在を確立しつつあるようだ。

Pliego氏によると、ビットコインの可能性はストアオブバリュー(価値保存)としての機能にあるという。

世界中の中央銀行がマネーを増刷し、法定通貨の価値を希釈化させる中、「ビットコインはインフレに対するヘッジとして浮上している」と同氏は語った。

世界の大富豪が暗号資産をプロフィールに追加する事例は今年に入り相次いでいる。

先月29日には、米電気自動車大手テスラのCEOであるElon Musk(イーロン・マスク)氏がTwitterのプロフィールに「#bitcoin」を追加したことから、暗号資産コミュニティから注目を集め、ビットコイン価格が大幅に上昇。ビットコインが世界の大富豪から注目を集めている一例となり、SNS上でMusk氏がビットコインについて言及する度に市場へ影響を与えている。

8日には再びドージコインについて言及したことにより、同銘柄が執筆現在において前日比30%ほど上昇している。

画像:Shutterstock