月間暗号資産

  • HOME
  • NEWS
  • 韓国中央銀行、CBDC発行のテストへ

韓国中央銀行、CBDC発行のテストへ

韓国の中央銀行、韓国銀行は中央銀行発行デジタル通貨(CBDC)のパイロットテストを2021年1月から2月に実施すると発表した。
6日、韓国メディア「ソウル聯合ニュース」が報道した。
報道によると、韓国銀行は「早期に、CBDCを発行する必要性は高くないが、国内外の状況が大きく変わる場合は迅速に対応する必要性がある」と明かした。 
韓国銀行は先月、CBDCを担当する研究チームと技術班を新設した。
来年のパイロットテストに向け、年内にCBDCの設計や技術検討や業務プロセス分析などを終える予定だ。
CBDCについては、世界各国で開発に向けて活発な動きを見せている。
今年に入ってから日本をはじめ、イギリス、カナダ、スウェーデン、スイスなどの中央銀行と欧州中央銀行、さらに国際決済銀行(BIS)がワーキンググループを作りCBDCの活用可能性を評価するためのグループを立ち上げた。
「CBDCの早期発行計画はない」としていたアメリカでも先月11日、FRB(米連邦準備理事会)議長が研究を強化する姿勢を表明している。
また中国人民銀行も今月3日、副総裁により招集された会合で、年次総会の目標のひとつに「デジタル人民元」の研究や開発を進めていくことを最優先課題として提示した。
コロナウイルスが世界中で拡大していく中で、各国の中央銀行が「非接触型」である暗号資産やデジタル通貨の具体的な研究、調査を進めていることが着々と報じられている。
今回、韓国銀行が行う予定のパイロットテストも、各国の動きに乗り遅れないようにするためではないかと市場関係者の間ではみられている。