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イギリス金融規制当局…暗号資産について見解「ビットコインは規制対象外」

イギリスの金融行動監視機構(FCA)は、暗号資産・セキュリティトークンに関するガイダンスを改定し、ビットコインやイーサリアムはFCAの規制の対象外とすることを発表した。
FCAはイギリスにおいて日本の金融庁に近い立ち位置の規制機関である。
今回、FCAが発表したガイダンスによると、デジタル資産を次の4つのタイプに分類している。

●エクスチェンジ・トークン
これらのトークンは中央の管理者によっての発行やバックアップされていない。交換手段(決済手段)として使うように意図されている。仲介業者なしで商品・サービスを売買するための分散型のツールであり、基本的に規制の範疇外とする。
●ユーティリティー・トークン
これらのトークンは、現在もしくは将来に誕生する商品・サービスに対するアクセス権を保有者に与える。特定された投資ではないものの、電子マネーとして分類されるべきか、定義が曖昧な場合も多々あるため、ケースバイケースで対応すべき
●セキュリティー・トークン
これらのトークンは、株や債券のように、特定の投資に似た権利や義務が付随する特別な性質を持っている。これらのトークンは、規制の範囲内とする。
●ステーブルコイン
ステーブルコインは、基本的に電子マネーとして見なすため、FCAの規制対象となる。

ガイダンスによると、ビットコインやイーサリアムは上記の「エクスチェンジ・トークン」に分類され、規制の範疇外だと明言している。
今回の発表により、FCAの方針として、イギリス国内において「(有価証券に該当する)セキュリティトークンや、ユーティリティートークン、ステーブルコイン以外は、規制対象にならない」という意向が明確化された
ただ、エクスチェンジ・トークンも、EUが定めるマネーロンダリングの規制ルールは適用されるという。