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独銀行、ステラネットワーク上でユーロ建のステーブルコイン発行へ

ブロックチェーン金融企業Bitbondとヨーロッパで最も古い銀行の1つであるBankhaus von der Heydt(BVDH)が、ステラネットワーク上でユーロ(EUR)建のステーブルコイン(EURB)を発行することがわかった。9日、Stellar Development Foundation(SDF:ステラ財団)がプレスリリースで発表した。

銀行機関がステラネットワークでステーブルコインを発行するのは初となる。

BVDHは1754年の創業した老舗銀行だ。創業以来、主に証券化関連の取引で機関投資家にサービスを提供することに重点を置いてきた。

分散型台帳技術(DLT)を用いて証券化事業をより効率化する方法を模索した結果、Bitbondのトークン化技術が最良の方法として浮上。暗号資産ステラ(XLM)の開発と成長を支援するステラ財団はEURBの開発を促進し、その技術的な統合についてBitbondとBVDHの両方と協議した。

EURBは、BVDHの顧客だけでなく、第三者が暗号資産のオンチェーン決済を行う際にも活用できる。

ステラ開発財団のCEO兼エグゼクティブ・ディレクターであるDenelle Dixon氏は、「この取り組みはヨーロッパで最も歴史のある銀行の1つと、フィンテックスタートアップを結びつけるものだ。デジタル資産分野でエキサイティングなイノベーションを実現することで、伝統的な銀行とブロックチェーンが連携できることを証明するものになる」と語った。

EURBの価値はユーロに裏付けられ、BVDHが規制に準拠した形で担保されたユーロを保管する。

ステラ財団は、世界の金融インフラをつなぐオープンソースネットワークであるステラの開発と成長を支援する非営利団体だ。

2014年に設立された同財団は、ステラを用いたネットワークを構築する技術コミュニティやビジネスコミュニティを支援している。

一方のBitbondは2013年にドイツ・ベルリンで設立し、金融機関にブロックチェーン技術を提供している企業だ。

これまでに、ヨーロッパ全域とアジアの規制対象顧客にソフトウェアを導入してきた。

同社の手掛けるソフトウェアは、証券やその他の金融商品の発行・決済・保管を改善する役割を担っているという。

画像:Shutterstock