CFTC元委員長、デジタルドルを推進するNPO発足

米商品先物取引委員会（CFTC）の前会長であるChristopher Giancarlo氏は「デジタルドル（デジタル化したアメリカドル）」のアイデアを促進するための非営利団体「Digital Dollar Foundation（デジタルドル財団）」を設立した。
16日、海外メディア大手「ウォール・ストリート・ジャーナル」が報道した。
報道によると、Digital Dollar Foundationはアメリカ中央銀行のデジタル通貨の設計や研究、推進を目的としている。
世界有数のコンサルティング会社「アクセンチュア」からのサポートを受け、米ドルを「ブロックチェーン基盤の完全な電子通貨」に変える研究を行っていくという。
アクセンチュアは欧州中央銀行やカナダ銀行など、世界の複数の中央銀行とデジタル通貨開発で協力してきた実績がある。
また、デジタルドルの作成にあたり経済学者、弁護士、技術者などを招集し、新技術やシステムをテストするためのフレームワークを作成する予定だ。
Christopher Giancarlo氏は昨年10月、ウォール・ストリート・ジャーナル誌に「中国のデジタル人民元に対抗するため“デジタルドル”を立ち上げるべきだ」と提唱していた。
今回、「Digital Dollar FoundationはNPO法人でありアメリカの国益促進を目指したい」と話した。