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大手暗号資産取引所コインベースが巨額保険に加入

アメリカの大手暗号資産取引所コインベースは3日、同社が有事に備え、巨額の保険プログラムに加入していることを公式ブログで明らかにした。
この保険プログラムは複数の保険会社から成り立っており、保険業界において世界有数の歴史を持つ英ロイズ保険組合も名を連ねている。
同ブログによると、同社は2013年から取引所運営に伴うリスク分散を目的とした保険契約を模索していたとのこと。
同社は英ロイズ傘下の保険会社Aonと連携しながら、保険企業の数を増やしていき、現在では2億5500万ドル(約280億円)を上限とした保険契約を締結しているという。
なお、この保険はホットウォレット向けの保険契約であり、保険会社にはアメリカやイギリスの世界的な保険グループが参加している。
暗号資産取引所は比較的新しいビジネスであり、暗号資産自体が伝統的な金融商品に比べればハイリスクだという認識は少なくない。
このような背景から、同社は保険プログラムを構築する上で、ポートフォリオを分散化するなどの工夫を図りながら、保険の引受会社を募ったようだ。
また、同ブログでは、同社がコールドウォレットで発生した損失とホットウォレットで発生した損失をそれぞれで補償する保険契約を結んでいる事が説明されている。
コールドウォレット向けの保険はSpecieと呼ばれており、物理的な損失や秘密鍵の紛失時などに補償を行うものだ(ただし、ブロックチェーン自体の脆弱性は補償範囲外)。
一方、ホットウォレット向けの保険はCrimeという名称であり、取引所へのハッキングや内部スタッフによる窃盗などによって生じた損失を補償する。