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楽天が仮想通貨事業に本格参入へ

楽天株式会社は、仮想通貨取引所「みんなのビットコイン」を、子会社の楽天カードを通じて買収することを発表した。
楽天は、みんなのビットコインの全株式5100株を取得しており、株式譲渡実行日は10月1日の予定だ。
同社は、買収にあたって「将来的にはEコマースや実店舗での決済、P2Pでの決済手段」として「仮想通貨での決済需要が高まる」と見込んでおり、仮想通貨の決済手段を円滑に提供していくためには仮想通貨交換所機能の提供が必要であると考えたという。
また楽天グループの「楽天証券」では顧客から仮想通貨による運用を望む声が増えているといい、こうした背景が今回の仮想通貨取引所の買収を後押しした模様だ。

日刊仮想通貨の見解

楽天グループはネットショッピング事業に加え、銀行、証券、保険、通信、旅行など70を超えるサービスを展開し、楽天の会員を軸に同社が提供するサービス各種を有機的に結びつける独自の「楽天エコシステム」を形成している。
既に、インフラが確立されている楽天の各種サービスと仮想通貨が紐付けされることで、今後、仮想通貨人口が一気に膨れ上がる可能性も高いのではないか。
楽天の三木谷社長は今年2月に「ブロックチェーンの技術を利用し、国内外で会員情報とポイントを統合管理できるコイン」として独自の「楽天コイン」の構想を発表しており、そちらの方も注目される。
スピード感に定評のある三木谷社長なだけに、楽天が仮想通貨市場に与える影響は大きそうだ。