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米JPモルガン、デリバティブ取引の担保管理をブロックチェーンで自動化

米銀行大手のJPモルガンとカリフォルニア州に拠点を置くブロックチェーン開発企業バトン・システムズは14日、ブロックチェーンを活用することでデリバティブ取引における現金や担保の送金・管理を高速化するシステムを共同開発したと発表した。
発表された新サービスは、複数のクリアリングハウス(清算機関)への現金・担保の送金をほぼリアルタイムで調整できる。
従来型のシステムでは、担保管理者が複数のシステムやレポートを手作業で調整する必要があった。
ブロックチェーンを活用した新システムでは、カストディアンや他のファンドへの決済指示などをJPモルガン独自のシステムと統合・自動化することで担保管理のワークフローの効率化が実現する。
発表によれば、今回の担保ワークフローの自動化によって、JPモルガンと清算機関の間の資産フローが透明化され、追跡監査やリアルタイム通知が可能になり、差額決済における証拠金の支払いを事前に行う必要性も減らせるという。
JPモルガンの清算業務および取引コスト管理部門の責任者アンソニー・フレイザー氏によれば、新システムによって従来では数時間かかっていた処理がほぼリアルタイムで実行可能。
さらに、担保サイクルに関わるすべての関係者に対して、より高速で効率的な決済・調整・報告を行えるとのことだ。
なお、今回の新システムは現金と担保、通貨と通貨、担保と担保などによる担保代替プロセスを同期・高速化でき、既にすべての主要なデリバティブ企業によって導入できる状態となっている。