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ビットコインブロックチェーン上でレイヤー実装実現…国内ブロックチェーン企業開発

合同会社Keychain(東京都港区)が、ブロックチェーン上でデータセキュリティとIdentity基盤を実装できる「Keychain Core」を、顧客・パートナー向けに提供すると同社ホームページ上で発表した。
同社発表によると、Keychain Coreはどのブロックチェーン上でも利用可能なアプリケーション開発フレームワークで、上述したようにブロックチェーン上でデータセキュリティとIdentity機能を実装できる。
Identity機能とは、IDやパスワードといったユーザー情報などを一元的に管理するシステムのことだ。
また、Keychain Coreは利用者のデータが世界中のクラウド上に分散的に保存されても、デバイスや通信状況などを問わず、自己主権的にデータセキュリティを維持することを実現したという。
つまり、データをあらゆる場所に保存したとしても中央集権的な管理者を置くことなく、データ管理を行うことが可能ということになる。
同社が発表した、Keychain Coreを実装することで可能な機能は以下の通りだ。

・自己主権型Identity(Self-Sovereign Identity)
・エンド-to-エンド暗号化、復号化、電子署名、データ完全性
・キーロールオーバー:相手先と暗号化通信している途中でも鍵情報を更新できる機能
・電子署名の変更履歴の検証
・複数署名を利用した承認ワークフロー

Keychain社は、このKeychain Coreの利用ターゲットとしてエネルギー・医薬・保険などの業種を挙げている。
同社共同創設者のジョナサン・ホープ氏によると、このフレームワーク開発はマーケット予測よりも2年早く実現したものだという。
Keychain社の主要プロダクトは2017年に経済産業省・IoT推進ラボから審査員特別賞を受賞。
国外においても、シンガポール、イギリスといった国々から受賞されるなど、高く評価されている。