月間暗号資産

  • HOME
  • NEWS
  • Ethereum、PoWアルゴリズム「ProgPoW」の採用へ

Ethereum、PoWアルゴリズム「ProgPoW」の採用へ

時価総額ランキング2位の暗号資産Ethereumは1月4日、主要の開発者たちで行われる会合「Ethereum Core Devs Meeting」で、Proof of work(PoW)のアルゴリズム「ProgPoW」を新しく導入することに概ね合意した。
「ProgPoW」とは、GPU(グラフィック処理装置)によるマイニング効率を向上させるPoWアルゴリズムで、Ethereumが現在採用しているPoWアルゴリズム「Ethash(イーサハッシュ)」よりASIC(特定用途向け集積回路)耐性が強いといわれている。
Ethereumが「ProgPoW」の導入に至る背景には、ASICによるマイニングで一部マイナーによる寡占化を防ぐことが狙いのようだ。
ASICによるマイニングは、GPUと比べるとコストがかかることから、個人のマイナーを排除し、一部のマイニング業者による寡占化がコミュニティの間で問題視されていた。
昨年4月には、中国の大手マイニングマシーン製造企業Bitmainが、「Ethash」 向けのASICマイニングマシーン「Antminer E3」の販売を開始したことで、議論が過熱していた。
セキュリティーのトップMartin Holst Swende氏は、会合で「ProgPoWは、完全移行の安全の面において、極めて重要なプロセスである」と発言した。
ProgPoWの具体的な実行時期については明らかになっていないが、来週18日に予定されている次回の会合で、詳細が明らかになるとみられる。