2018.08.10
SEC(米証券取引委員会)が、CBOE(シカゴオプション取引所)が申請していたビットコイン上場信託(ETF)の可否判断を9月30日まで見送ることが明らかになった。
当初は、8月10日までに承認の可否が決まると見られていたが、SECが8日未明に9月30日までETFの審議を継続することを発表。
仮想通貨業界や専門メディアではCBOEの上場申請は認可される可能性が高いとの見方が大勢を占めていたため、今回の承認延期が決定して以来、失望売りから相場にも大きく影響。
先週2日に日本円で約85万円を付けていたビットコイン価格が、本日は70万円を一時割る場面も見られた。
CBOEは、ビットコイン先物の取り扱いをSECに最初に承認された実績もある上、最近になってビットコインが連邦証券法上の法的位置付けも整備されつつあることから、初めてETFの承認が決まるとの期待感が強かった。
ETFの上場が決まれば、ビットコインが仮想通貨取引所だけでなく、証券取引所でも取引出来ることになり、大口の機関投資家の参入が見込まれるなど相場に与える影響は計り知れない。
今回のSECの発表はあくまで延期であり、9月30日までにETF承認の可否、もしくは再延期の判断が下される。
申請が「却下」ではなく「延期」になったことで、SECが承認に向けて前向きに検討しているとの観測も市場関係者の間でも広がっており、まずは9月末までに下される再判断を見守りたい。