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東映、9歳の日本人NFTアーティストによる作品をアニメ化するプロジェクト始動

東映アニメーション株式会社は1月31日、話題の9歳の日本人少年NFT(非代替性トークン)アーティスト・Zombie Zoo Keeper(別名:ゾンビ飼育員)氏のNFTアートコレクション「Zombie Zoo」を原案とする新しいアニメプロジェクトを立ち上げたと発表した。

東映アニメによると、「子どものクリエイティビティ」「テクノロジー&インターネット」「コンテンツ制作」という3つの要素の相乗効果を図りながら子ども達のクリエイティビティを応援するため、このプロジェクトを立ち上げたという。

テクノロジーやインターネットの発展により、今やプロアマ問わず、個人でもイラストからその世界観を拡張し、多角的なコンテンツ展開をすることができる時代になった。キッズアニメを作り続けてきた東映は、子どもたちにこの新分野で活躍することができるようにすることへ貢献できる役割があると考えているという。

「Zombie Zoo(ゾンビ・ズー)」とは、9歳の少年・Zombie Zoo Keeper氏によるNFTアートプロジェクト。2021年に夏休みの自由研究として、母親のアーティスト兼、東京芸術大非常勤講師の草野絵美さんと共に始めた。アカウント開設や宣伝、英訳は母の絵美さんが担当している。父親は慶応大学専任講師の山岡潤一氏。イーケイジャパンのロボット工作キット「ファブウォーカー」の開発者で、WIRED CREATIVE HACK AWARD 2014グランプリ受賞者だ。

Zombie Zoo Keeperによる累計209点に及ぶピクセルアートは全てiPadで描かれている。大好きなゲームであるマインクラフトに出てくるゾンビをモチーフに、虫や動物のドット絵(ピクセルアート)を描いたものだ。これらは、NFTマーケットプレイスのOpenSeaなどで販売された。SNSで大きな評判を呼び、これまでの作品は全て完売している。

Zombie Zoo Keeper は、「2021 Forbes JAPAN 100」にも選出され、一躍、日本のNFTアートシーンの顔にもなった。テレビにもたびたび親子で出演している。作品はイラストレーターのたかくらかずき氏や、DJ兼Brud(CGデザイン会社)のCEOトレバー・マクフェドリーズ氏、音楽プロデューサー兼DJのスティーブ・アオキ氏らがNFTを購入していることでも話題となった。

Zombie Zoo Keeper氏は今回のプロジェクトに「ぼくが今考えたゾンビたちを捕まえるアニメを作りたいと毎日ママと話していたので、夢がかないました。子どものうちに子どもの時にしかできないものを大人たちと作れるなんてわくわくします」とコメントを寄せた。新しい時代をつくる少年NFTアーティストの活躍に期待したい。

画像:Shutterstock