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ニューヨークのアダムス市長、初給料を暗号資産で受け取り

ニューヨーク市長のエリック・アダムス(Eric Adams)氏は20日、21日に市長としての初給与を暗号資産(仮想通貨)で受け取ることを発表した。

授与される給与は、暗号資産取引所コインベース(Coinbase)が提供する給与を直接暗号資産として受け取ることを可能にしたサービスを通じて自動的に暗号資産に変換されるという。アダムス市長が受け取る暗号資産はビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の2種類となる予定だ。

アダムス市長は「ニューヨークは世界の中心であり、暗号資産やその他の金融イノベーションの中心地となるようにしたい。そのようなイノベーションの最前線にいることは、すなわち雇用を創出し、経済を改革改善し、世界中から才能ある人材を惹きつける場所であり続けることにつながる」と述べていた。

ニューヨーク市最高技術責任者のマット・フレーザー(Matt Fraser)氏は「デジタルと金融という両分野の格差を縮める主な手段として、テクノロジーが用いられる。市長が行った今回の措置は、テクノロジーを通じて、より多様な選択肢を持つ、人々の財務管理に影響を与えることができる良い例となる」と市長を称えた。

アダムス市長は昨年11月に市長選挙に勝利。昨年6月の予備選挙では「ニューヨーク市は生命科学を始めとして、サイバーセキュリティ、自動運転車、ドローン、ビットコインの世界の中心地となる」と語っていた。以来、ビットコイン市長とも呼ばれるようになった。就任時、アダムス市長は最初の3ヵ月分の給与を暗号資産として受け取ることを発表していた。

米国労働省の規制により、ニューヨーク市は職員に対して暗号資産で給与を支払うことはできない。内国歳入庁がドルによる賃金を収入として分類しているのに対して、株式や暗号資産などの報酬は財産として分類しているためだ。

したがって、暗号資産取引所コインベースが提供する給与の直接支払いサービスを利用。米ドルで支払われた給与は、暗号資産に自動的に変換される。このサービスは昨年9月から提供されている。

同市長は、「市内の学校が暗号資産とブロックチェーン技術のコースを提供したらいい」と、ブロックチェーン教育を行う意志を表明している。

画像:Shutterstock