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ウルグアイ、政府の資金提供を受け国内初のビットコインATM設置

中南米に位置するウルグアイにおいて、初めてビットコインATMが設置されたことがわかった。

アルゼンチンメディア・Ambitoによると、このビットコインATMはウルグアイのリゾート地であるプンタ・デル・エステに設置されたようだ。

本取り組みはウルグアイの暗号資産(仮想通貨)関連企業であるInbiertoが、同国の暗号資産関連企業であるUrubitと提携したことで実現。InbiertoのCEOであるAdolfo Varela氏によれば、ビットコインATMはUrubitと共同で開発したものであるという。また、今回の取り組みについてはウルグアイ政府が100%開発資金を提供したようだ。

このATMではビットコインのほかバイナンスコイン(BNB)やバイナンスUSD(BUSD)、フェレット(FRT)、ウルビット(URUB)を加えた計5銘柄に対応しているようだ。なお、フェレットはInbiertoのウルビットはUrubitの独自暗号資産になる。

Varela氏はインタビューで、ウルグアイでは暗号資産がグレーゾーンな存在でありつつも、取引するユーザーは4万から5万人ほど存在すると指摘。さらに、ウルグアイではATMに馴染みのある国民が多いこともあり、今後さらに成長する暗号資産分野のソリューションを提供する必要があったと述べた。

今後、首都・モンテビデオをはじめマルドナド、コロニアといった地域でビットコインATMを展開していき、今年中に国内全域で設置する予定だという。

現在、世界各国でビットコインATMの設置が進んでいる。

世界で最も設置台数が多い米国では、大手小売業のWalmart(ウォルマート)が同国内200拠点においてビットコインATMを試験的に導入するなど、より広範に渡って暗号資産が利用される兆しが見られている。

さらに、エルサルバドルやアルゼンチンなどの経済不安を抱える国家ではビットコインをはじめとした暗号資産人気が高く、ビットコインATMの設置をはじめ、暗号資産関連のインフラ整備が進みつつある。

こうした国々では暗号資産が生活において重要な役割を担うようになっており、今後も暗号資産を用いた取り組みが多く増加していくものとみられている。

画像:Shutterstock