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ビットコイン、約40年ぶりの水準となった米インフレ率の影響を受け上昇

日本時間12日夜に発表された米消費者物価指数(CPI)は予想を上回り0.5%上昇。前年度同月比では7%の上昇を見せた。この水準は1982年6月以来、約40年ぶりの水準となる。エコノミストらは0.4%の上昇を予想していたが、それを上回った形だ。

同指数の発表後、ビットコイン(BTC)は数分間で4万3400ドル(約497万円)から4万4000ドル(約504万円)付近へと上昇。その後、米市場時間が終了する間際には4万4200ドル(約506万円)台に突入した。

アジア時間が始まり若干の下落は見られたものの、記事現在は4万3700ドル(約500万円)台を推移している。インフレヘッジとしての役割を求める需要が見られた様子だ。先週にはFRBの報告を受け、4万ドル(約458万円)を割った瞬間もあったが、現在では地固めの様子と見受けられ、サポートラインとして機能することが期待できるようになった。

しかし、Bitinfocarts.com のビットコイン大口動向によれば、昨年11月をピークにビットコインは手放されている。今年に入り、若干上向きの動向が見られるものの、まだ静かな状態が続いている。

12日にはパウエルFRB議長が公聴会で暗号資産(仮想通貨)についての質疑応答で、数週間以内に「暗号資産とデジタル中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する報告書を公開する予定であり、発表する段階にまで準備は整っている」と発言。11月からの進捗が明らかにされる見通しだ。

アルトコインはファントム(FTM)、ステラルーメン(XLM)、シバイヌコイン(SHIB)といった銘柄が上昇している。特に、ファントムは汎用姓が高く、DeFi(分散型金融)において中心的な存在として成長しつつある。ファントムは2021年に最高値を更新したが、直近では再び同水準まで価格を伸ばしている。DeFiは成長分野であるため、今後も需要が見込めることから長期的な目線での買いが入った可能性も考えられる。

アルトコイン市場全体では24時間で5%以上の上昇を見せている銘柄が多く見られる。一見すると投機性が高い動きとも思えるが、トレーダーにとっては好ましい状況になっているのではなかろうか。

また、テラ(LUNA)、ハーモニー(ONE)、オーエムジーネットワーク(OMG)などは前日比10%を超える上昇を見せている。

画像:Shutterstock