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マイクロストラテジー、ビットコイン約470億円分買い増し 保有高12万BTCに

米エンタープライズデータ分析企業MicroStrategy(マイクロストラテジー)は29日、新たに7000BTCの買い増しを発表した。2ヶ月以上ぶりに買い増しを実行した形となる。

マイクロストラテジーのCEOであるMichael Saylor(マイケル・セイラー)氏の発表によると、4億1400万ドル(約468億円)の資金で約7002BTCを購入した。

同社は10月1日から11月29日の間に、57万1001株の自社株を売却、4億1440万ドルの現金を調達しており、これを活用したようだ。今回の買増分の平均取得単価は1BTCあたり5万9187ドル(約669万円)。今回の買い増しにより、同社保有のビットコインは12万1044BTCとなった。

マイクロストラテジーが保有するビットコインの時価は、記事執筆時点で約7,712億円にものぼる。また、1BTCの平均取得価格は2万9534ドル(約334万円)であるという。

マイクロストラテジーは米上場企業の中で最もビットコインを保有する企業で、2位はイーロン・マスク氏率いるテスラとなっている。

マイクロストラテジーは1989年に設立。主にビジネスインテリジェンス(BI)ソフトウェア開発を手がけ、1998年に米ナスダックに上場した。しかし、年間売上高は2014年に約5億8000万ドルでピークに達した以降、ソフトウェア事業の売上高は徐々に減少傾向にあった。2020年8月、同社の主要な準備資金としてビットコインを採用すると発表し、当時2億5000万円ドル相当のビットコインを購入したことで一躍注目を集めた。

セイラー氏は、ビットコインを準備資産とした理由について、「ビットコインは世界で最も広く受け入れられている、信頼できる価値のストアである」とし、「現金を保有するよりも長期的なリターンの可能性が高い魅力的な投資先である」ことを挙げた。また、コロナ禍において、各国政府が行っている経済政策が、潜在的なインフレとそれによって引き起こされる法定通貨の価値の下落の可能性にも触れ、ビットコインの有用性を述べた。

同社は、約5050BTCの買い増しを9月13日に発表。さらに、10月末の3Q決算で今後もビットコインの買い増しを続けていく方針を示していた。

画像:Shutterstock