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バイナンス、XPP保有者にSongbirdのエアドロップ実施へ

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)は28日、リップル(XRP)保有者を対象とした暗号資産「ソングバード(Songbird=SGB)」のエアドロップに対応することを発表した。

バイナンスは「日本時間2020年12月12日午前9時頃に実施されたスナップショットのタイミングでXRPを保有していた人たちにSGBを付与します」と説明している。バイナンスのアカウントに10XRP以上を保持していたユーザーにSGBが与えられることになっている。

XRP保有者に配布されるSGBの数量は「1XRPにつき、0.11511SGB」の比率だ。今後のSGBが上場、取引サービスの提供については「バイナンスが他のコイン・トークンに対して行っているのと同様、厳しい上場審査を受けることになるため、今回のエアドロップ対応はSGBの上場を保証しない」と説明している。

SGBの配布時期について「プロジェクト側からバイナンスへSGBトークンを配布が実行されたのちに配布する」としている。バイナンスはユーザへの配布が完了後、再度発表を行う。

SGBのエアドロップについては国内の暗号資産取引所からも対応方針が発表されている。12日に発表された統一コメントでは「SGBトークンは、FLRトークンがJVCEA・FSAに上場承認された場合に、Flare Networksから当該取引所に与えられる」と述べていた。

SGBとはRipple社投資部門Xpringが出資したFlare Networks(フレアネットワーク)のカナリアネット。基礎的構造はフレアと同じで、実験的なネットワークとしてフレアに実装される機能を試験的に行うためのものだ。メインネットの実装後もそのまま閉鎖されず、SGBは暗号資産として存続し続ける。

フレアネットワークの実装後もSGBはガバナンスの変更や、ネットワークへの変更などの試験的な実装を先駆けて導入していく予定。フレアネットワークは暗号資産XRPの分散型台帳・XRPレジャーに、スマートコントラクト機能の実装を目的に開始されたプロジェクトだ。2020年12月にXRP保有者に向けたフレアネットワークの独自トークン配布を念頭にしたスナップショットも実施していた。

エアドロップは数多くあるが、今回は世界最大の取引所において、主要な暗号資産XRPの保有者が対象であるところが大きなポイントだ。

画像:Shutterstock