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米大手金融機関Wells Fargoがビットコインファンドを提供へ

米大手金融機関Wells Fargo(ウェルズ・ファーゴ)が富裕層向けにビットコインのファンドを提供することがわかった。

Wells Fargoは1850年創業の老舗金融機関だ。カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置き、現在米国で最も支店数が多い金融機関として知られている。また、日本にも事業進出している。

19日、Wells Fargoが米証券取引委員会(SEC)に提出した資料によると、この新しいファンドはパッシブ型で、米暗号資産(仮想通貨)関連企業NYDIGと投資企業FS Investmentsの2社とパートナーシップを締結し提供されるとのことだ。なお、ファンドの運用額は現時点では公表されていない。

パッシブ型ファンドとは、市場の指数(インデックス)やポートフォリオに追従する投資戦略のことを指す。

今回、Wells Fargoが計画しているファンドは「FS NYDIG Bitcoin Fund I」と名付けられた。

Wells Fargoの投資運用部門は2兆ドル(約220兆円)の運用資産を誇ると言われているだけに、暗号資産市場への多額の資金流入も見込まれる。

これまで、米国の伝統的な銀行や金融機関はビットコインを含む暗号資産に対して慎重な姿勢を取っていた。

しかし、この1年でゴールドマンサックス、モルガン・スタンレー、JPモルガンなど、多くの金融機関がビットコインを中心とした暗号資産市場に参入し、機関投資家や富裕層向けに様々なサービスの提供を開始してきた。先月には、Bank of America(バンカメ)も暗号資産事業に乗り出している。

暗号資産投資に抵抗感や懐疑的だった機関投資家も、コロナ禍の金融緩和に伴う経済状況の変化に加え、年初からのビットコイン価格の上昇により、暗号資産市場への参入が増えてきている。

全米大手のWells Fargoも参入したことにより、今後ますます暗号資産市場が活発になることが期待される。

画像:Shutterstock