月間暗号資産

  • HOME
  • NEWS
  • PayPal傘下のVenmo、暗号資産の新サービスを提供

PayPal傘下のVenmo、暗号資産の新サービスを提供

米PayPal傘下の送金アプリVenmoは、ユーザー向けに新たな暗号資産(仮想通貨)サービスの提供を発表した。10日、同社がプレスリリースで明らかにした。

発表によるとVenmoのクレジットカード機能を使ったユーザーは、利用時にキャッシュバックとしてビットコイン、イーサリアムなどの暗号資産と交換できることも可能となった。

また、Venmoがすでに搭載している通常の暗号資産の購入と異なり、キャッシュバックによる暗号資産購入の取引手数料は無料となるという。

Venmoは新機能を追加する目的として、クレジットカードのキャッシュバック機能の選択肢を広げることや暗号資産をより手軽に利用できるようにすることを挙げた。

Venmoは2009年4月に米ニューヨークで創業。2013年には同業の決済事業社であるPayPalに買収された。

Venmoは個人間送金を行うことができるP2Pアプリだ。送金機能に加え、決済やクレジットなどの機能も搭載されている。今年4月には暗号資産の売買機能も追加された。

同アプリはスマートフォンでダウンロードし、銀行口座と電話番号を登録することですぐに利用することが可能だ。最初からモバイルでの利用を想定して作られているアプリであるため設定は非常に容易であり、米国の若者を中心に利用者が広がっている。

今回、Venmoが発表したリリースでは、ユーザー数が7,600万人いることも報告。コロナ禍によりキャッシュレス決済が普及している中で、ユーザーも増加傾向にある模様だ。

Venmoの幹部Darrell Esch氏は、Venmoの新サービス提供に際し「Venmoのクレジットカードにキャッシュバック機能の1つとして暗号資産が導入されたことで、これまで暗号資産に触れてこなかったユーザーも、今後、暗号資産の利用が期待されます」とし、「我が社は、Venmoのプラットフォームにクレジットカードと暗号資産をリンクさせ、より新しいサービスを展開したい」と述べた。

画像:Shutterstock