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イーサリアム、30万円台復帰間近 アルトコインの価格上昇目立つ

先月末のAmazonによる暗号資産(仮想通貨)決済導入の一報を受け、ビットコインをはじめとした暗号資産価格は右肩上がりの推移を見せている。

Amazonがこの報道を否定したほか、暗号資産取引所Binance(バイナンス)が欧州でデリバティブ取引を停止、また中国人民銀行が暗号資産規制強化の姿勢を再確認するなどネガティブな要因も散見されたが、ビットコインは節目である4万ドル(約439万円)近辺で底堅く取引が行われている状況だ。

ビットコインの価格上昇をきっかけに風向きが変わりつつある暗号資産市場だが、週末はイーサリアムの活躍が目立った。先月30日時点では25万円の水準を行き来していたが、日を増すごとに価格は上昇し、2日朝には一時29万5,000円を突破した。記事執筆時点では28万7,000円台となっているが、引き続き上値を狙う動きを見せるものとみられる。

イーサリアムは今月5日頃に大型アップデートである「London(ロンドン)」を控えており、これが価格上昇に起因しているとみることができる。このアップデートではイーサリアムの手数料(ガス代)抑制などを盛り込んでいることから、兼ねてより多くの注目が集まっている。

今後、イーサリアムブロックチェーンの利便性がさらに高まると予想されることから、記事執筆時点で前日比マイナス銘柄が多い暗号資産市場のなかでも、DeFi(分散型金融)やNFT関連銘柄などの一部においては上昇している銘柄も散見される。イーサリアムにおいても6月初旬以来となる30万円台復帰が間近に迫っている。

なお、現在ビットコインが4万ドル近辺で揉み合っていることもあり、アルトコインへの資金が流入しつつある。

リップル、ポルカドットなども軒並み前週比2桁%以上の上昇率を見せている。また、ビットコインキャッシュやライトコイン、トロンなど、他国内上場銘柄においても6〜9%ほど上昇している状況だ。

画像:Shutterstock