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ヤフオク、NFTの取扱い開始へ

ヤフー株式会社(以下、ヤフー)とLINE株式会社(以下、LINE)のグループ会社であり、暗号資産(仮想通貨)事業およびブロックチェーン関連事業を展開するLVC株式会社(以下LVC)は、NFT(ノンファンジブル・トークン)の二次流通市場拡大に向け連携することが明らかになった。27日、LINEがプレスリリースで発表した。

発表によると、LINEが独自に開発したブロックチェーン「LINE Blockchain」を基盤としたNFTが、ヤフーのネットオークションサービス「ヤフオク!」上で今年冬より取引が可能となる予定だ。

ヤフーとLINEは、NFTの市場が拡大しつつある中、これまでNFTアイテムの取引には専用のプラットフォーム上での手続きが必要となるなど、参加ハードルの高さが課題としてあったと指摘。今回、両社が提携することで、ユーザーはLVCのウォレット「LINE BITMAX Wallet」で管理するNFTアイテムを、ヤフオク!で簡単に出品・落札することができるという。

また、ヤフーとLINEはヤフオク!を利用するメリットについても言及。市場価値に応じて価格が上がるオークションの仕組みを活用し、NFTをより多くのユーザーが気軽に売買できるNFTマーケットプレイスを目指すと説明した。そして今後、価値あるNFTコンテンツの流通を活性化させ、NFTの二次流通市場の拡大を目指していることも付け加えた。

ヤフーとLINEは今回の提携に際し「ユーザーの安全安心およびデータガバナンスに関する各種課題の改善を前提に、さまざまなサービスにおいて連携を強化してまいります。連携によるシナジー効果を高め、最高のユーザー体験を提供し、社会課題の解決に努めてまいります」と抱負を述べた。

国内では、NFT事業において暗号資産取引所コインチェックが先行しているが、8月にはGMOも、NFTマーケットプレイス「Adam byGMO」の運営を開始する予定だ。また大手IT企業のサイバーエージェントもNFT市場に参入することを表明している。さらには、スクエア・エニックスやエイベックス、メルカリなどもNFT事業に意欲を見せている。

今後、NFTの人気が高まるにつれ、企業のNFT事業へのさらなる参入が予想され、市場の活性化が期待される。

画像:Shutterstock