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カナダ規制当局、イーサリアムETFを承認 4月20日に上場か

カナダにおいて、初となるイーサリアムETFが承認されたことがわかった。

今回承認されたのは、Purpose Investments(パーパス・インベストメンツ)、CI Global Asset Management(CIグローバル・アセットマネジメント)、Evolve Fund Group(エボルブ・ファンド・グループ)が申請した3つのイーサリアムETF。CIグローバルとエボルブのETFに関しては、4月20日からトロント証券取引所で取引が可能になる見込みだ。

カナダでは、2021年初頭に初のビットコインETFが承認されたのが記憶に新しい。

イーサリアムETFが承認された3社のうち、パーパスとエボルブに関しては、すでにビットコインETFをトロント証券取引所に上場させている。

特に、パーパスのビットコインETFは上場から2ヶ月ほどで運用資産10億ドル(約1,086億円)を突破するなど、大きな反響を呼んでいる。

ETFとは上場投資信託のことである。証券会社で開設した口座で、従来の金融商品と同じように暗号資産(仮想通貨)への投資を行うことが可能になる。

暗号資産ETFを介することで、暗号資産を直接保有することなくエクスポージャーを得られる。

今回のイーサリアムETFの上場に際し、パーパスの創始者兼CEOであるSeif氏は、「ビットコインは最初の暗号資産として注目を集めている一方で、暗号資産イーサリアムやイーサリアムのエコシステムは新技術の展望を象徴するものだ。今回のイーサリアムETFの上場で、より多くの投資家がこの独創的な機会やエコシステムに触れられるようになる」とコメントしている。

カナダでは暗号資産ETFが次々と上場していく一方で、米国では暗号資産ETFの承認がまだされていない。

米証券取引委員会(SEC)に上場を申請したビットコインETFは軒並み、却下されてきた。

先日、SECの新委員長にゲンスラー氏が任命されたことで、米国での暗号資産ETFの取り扱いに大きな期待が寄せられている。

近頃はブラジルなどでもビットコインETFが承認されるなど、世界的に暗号資産ETFの需要が高まりつつある。今回のカナダにおけるイーサリアムETFの上場に続き、今後暗号資産ETFの承認事例が増加していく可能性が高いことから、引き続き注視していきたいところだ。

画像:Shutterstock