IPFSサポートのブラウザBrave、1年でユーザー数が急増

暗号資産（仮想通貨）BAT（ベーシック・アテンション・トークン）を発行しているインターネットブラウザのBraveは2日、世界でアクティブユーザー数が急増していることを発表した。

Braveの発表によると、過去1年間で月間アクティブユーザー数が1,160万人から2,540万人へ、1日のアクティブユーザー数は380万人から860万人へと、どちらも2倍以上に増加したという。またブレイブの広告収益は過去16ヶ月で28倍に増加したことも合わせて公開した（※収益額は未公表）。

Braveはプライバシー重視に特化したブラウザだ。デフォルトで広告非表示機能が搭載されていることに加え、ネット上でのユーザーの動きを追跡するのを防ぐプライバシー保護機能が組み込まれている。

1月19日には「Brave 1.19」をリリースし「IPFS」をサポートする初の主要ブラウザーメーカーとなった。

IPFS（InterPlanetary File System）は、現在のインターネット主要通信プロトコルである「HTTP」を補完、もしくは代替すると期待される通信プロトコルだ。

従来の中央集権型のHTTPを使ってWebサイトを表示する場合、基本的には特定のサーバが管理するデータファイルにアクセスしている。これは、取得したいデータファイルが存在する「サーバ」を指定する方法だ。そのため厳重な管理を必要とする、

一方で、IPFSは非中央集権型であり、データファイルをP2P形式で分散管理することで、場所を指定せずにデータファイルに直接アクセスすることができる。

Braveによると、バージョン1.19の特徴の1つに「http://」だけでなく「ipfs://」で始まるURLブラウザから直接アクセスできるようになるという。

IPFSは比較的新しい技術で、昨年10月15日にメインネットをローンチし、世界の取引所で上場した暗号資産「Filecoin」など、様々な分野で利用され始めている。

画像：Shutterstock