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イーサリアム、ドル建で過去最高値更新 他銘柄も続く

19日、暗号資産(仮想通貨)イーサリアムが約3年ぶりに過去最高値を更新した。

これまでの過去最高値は米暗号資産取引所 Coinbaseで2018年1月に記録した1420ドル(当時レート約15万6,000円)。今回、最大で1440ドル(約14万9,600円)まで上昇し、これを上回った。

イーサリアムは年明け1日に約740ドル(約7万5,000円)を推移していたが、3日頃から大幅上昇を見せ、年初来約3週間で価格を2倍まで伸ばした。

米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が来月8日にイーサリアム先物の提供を開始する予定であることや、機関投資家の資金流入、さらにはDeFi(分散型金融)銘柄の好調ぶりなどが価格上昇の要因として考えられる。

また、イーサリアムの大型アップデート「イーサリアム2.0」の実装フェーズのほとんどが2021年中に予定されており、その期待感も織り込まれているものとみられる。

このアップデートではイーサリアムのコンセンサスアルゴリズムをプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)に移行することや、ネットワークの処理能力の向上などに着手することが予定されている。

イーサリアムの価格は執筆現在において1400ドル(約14万5,000円)を推移しており、依然としてさらなる価格上昇をうかがっている状況だ。

この価格推移を受け、ビットコインドミナンスも64.9%まで下落。この水準は昨年12月以来となり、もし60%を下回ればDeFiブームが過ぎ去ってから間もない昨年10月以来のこととなる。

この数値からも、短期的にアルトコインに需要が集まっていることがうかがえる。

今年に入り過去最高値を更新した銘柄はイーサリアムだけではない。

ポルカドット(DOT)やチェーンリンク(LINK)、バイナンスコイン(BNB)など、時価総額順位において上位に位置するアルトコインも最高値を更新している。

特にDeFi銘柄の再燃がめざましく、ユニスワップ(UNI)やレン(REN)、アーベ(AAVE)といった銘柄は前週比で50%以上高騰。DeFiに関するデータ提供を行うDeFi Pulseによれば、預け入れられた資産総額は執筆時点で約250億ドル(約2兆6,000億円)近くに迫り、昨年のブーム以降も右肩上がりに成長している。

画像:Shutterstock