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ビットコイン年初来高値更新、世界7ヶ国で過去最高値更新も

法定通貨建てのビットコイン価格が今週、ブラジルを始め7ヶ国で過去最高値(ATH)を更新したことが判明した。22日、暗号資産(仮想通貨)投資ファンド「Atlanta Digital Currency Fund」のアナリストAlistair Milne氏が自身のTwitterで公開した。

Alistair Milne氏が公開したデータによるとブラジル、トルコ、アルゼンチン、スーダン、アンゴラ、ベネズエラ、ザンビアでビットコインが過去最高値を記録したと紹介した。

「CoinGecko」のデータによると、Alistair Milne氏がリストアップした国のATHレートは10月22日以下の通りだったという。

  • 【ブラジル】1BTC =72,247.27レアル
  • 【トルコ】1BTC =103,775リラ
  • 【アルゼンチン】1BTC=1,000,300ペソ
  • 【スーダン】1BTC=716,078,68スーダンポンド
  • 【アンゴラ】1BTC=8,480,194クワンザ
  • 【ベネズエラ】1BTC=3,200,525,292,257ボリバル
  • 【ザンビア】1BTC = 263,132.64ザンビアクワチャ

上記7カ国で合計4億5,200万人、世界人口の7%近くを占めている。

今週、ビットコイン価格が最高値を更新した新興7ヶ国に共通しているのは経済情勢の悪化、政情不安でインフレが起こり、国民が法定通貨をビットコインに退避したのが要因と見られている。

例えば、今回最高値を更新したブラジルでは、法定通貨の価値が前年比28%以上の下落をしている。

またスーダンは米国の制裁や南スーダンの離反により、石油や外国為替資源のほとんどを失ってしまった。

ザンビアは、国の債務負担の増大により、国がローンを滞納する結果となり、インフレのために購買力を失っている。

また一方で、今週は暗号資産市場全体でもビットコインが急騰している。この背景にはPayPaLが暗号資産市場に参画したことが、市場に好感を与えたという見方が多い。

先月まではDeFiブームでイーサリアム価格が上昇したが、今週はビットコイン価格が日本でも前週比で約15%上昇し、年初来高値を更新した。記事執筆時点において日本円で約135万2,000円を記録している。

上昇を続けるビットコインだが、週明けには140万超えの予想をする専門家もいる。

画像:Shutterstock