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Bitstampが暗号資産保険をロイズから獲得

世界有数の暗号資産(仮想通貨)取引所であるBitstampは、消費者の資産保護を目的とした暗号資産犯罪保険の導入を発表した。15日、同社がホームページで発表した。

発表によると、この犯罪保険はイギリスの保険ブローカー「Paragon Brokers」が米国の保険会社「Woodruff Sawyer」と提携し、世界最大の保険市場である「Lloyd’s of London(ロイズ)」のシンジケートが引受を行う。

Bitstampが導入した保険は、コールドウォレットだけでなくホットウォレットに保管されている暗号資産にも適用される。

また取引所従業員の盗難、輸送中の損失、ハッキングや資金移動詐欺による損失、弁護士費用や関連する損失など、様々なケースも対応するという。

Bitstampは、犯罪保険導入の目的として「暗号資産ユーザーは『自分の資産を安全に確保したい』と、ハッキング等の犯罪を懸念している」と指摘した。

また、同社は、「暗号資産ユーザーは『そのような犯罪が起きたとき、資金を回復するための保証はあるのだろうか?』『内部の盗難や外部のハッキングで資金を損失した場合、取引所のプラットフォームは継続できるのだろうか?』と考えている」と持論を展開した。

その上で、Bitstampは「資金の保管と保険は、暗号資産業界でも注目のトピックであると同時に、急速に改善されていかないといけない分野だ」「暗号資産が保管されている場所を問わずカバーし、内部犯罪と外部犯罪の両方に適応される保険を導入することで、我が社の口座は、最も安全で信頼性の高い取引所プラットフォームだという当社の理念をユーザーに伝えたい」と強調した。

暗号資産業界は、昨年あたりまで保険業界から距離を置かれていた。

そのため、ハッキングや損失があった場合、暗号資産取引所は自社の保険ファンドや利益から補償を捻出するしかなかった。

だが昨年9月頃から「マーシュ」をはじめとする多くの保険会社が参入し、その中核としてロイズが複数の保険をカストディなどに提供している。

Bitstampは「コールドウォレットだけでなくホットウォレットの資金流出、内部および外部犯罪の両方の損失をカバーするために拡張された今回の保険は、暗号資産業界において世界一安全な取引所になる」と自負している。

画像:Shutterstock