2020.07.15
大手暗号資産取引所Binanceは14日、欧州で独自デビットカード「Binance Card」を発売すると発表した。
Binanceによると、これによりユーザーはビットコイン(BTC)、バイナンスコイン(BNB)、Swipe(スワイプ:SXP)、バイナンスUSD(BUSD)を用いて、世界200の国・地域にある6,000万以上の店舗で決済を行うことができるようになるという。
従来の暗号資産決済に対応した決済カードのように、暗号資産を1度法定通貨に交換する必要がなく、一般的なデビットカードのように利用することができるようだ。
Binance CardはBinanceプラットフォーム内にあるウォレットと連携しており、ユーザーはこのウォレット内に暗号資産を保有し、優先的に引き落とされる暗号資産の順番を指定することができる。これらはウォレットサービス等を展開するSwipeのプラットフォームに搭載されている機能を用いることで実現したようだ。
今回の発表に際し、BinanceのCEOであるCZ氏は、「(暗号資産を)日常的に使用するための具体的な方法を提供することで、私たちはより多くの人々に暗号資産を使ってもらうという使命を果たしていく。ユーザーが世界中の加盟店で直接暗号資産を決済に用いることで、よりシームレスかつ適切な体験をすることができる」と語った。
また、今後もSwipeと協力してBinance Cardへの新機能の導入を検討していくとともに、欧州以外のユーザーも利用きるよう準備を進めていくと説明した。
Binance Cardの申し込みは今年8月より欧州経済領域(EEA)のBinanceユーザーが行うことができ、その後すぐ英国ユーザーの申し込みを受け付けるという。
バイナンスは7日、既述のSwipeの買収完了を発表。
CZ氏は暗号資産決済の促進に向け重要な協力であることを強調し、「暗号資産決済を多くの人に利用してもらうミッションの達成に重要なことだ。Swipeという業界に貢献してきた卓越したチームと仕事ができることを非常に楽しみにしている」と語り、期待を滲ませた。
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