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中国、国家主導のブロックチェーンプラットフォームがローンチ

中国の国家情報センターが主導する「ブロックチェーンサービス・ネットワーク(BSN)」が25日、正式にローンチされた。
26日、中国メディアの新華網が報道した。
報道によるとBSNは、ブロックチェーンアプリの開発や、運用、規制などにかかるコストを大幅に軽減し、ブロックチェーン技術の活発な開発や普及が期待されるという。
昨年10月、習近平国家主席がブロックチェーンの開発を国家戦略の一環とすることを発表し、BSNも周主席の意向に沿って設計された模様だ。
BSN自体はブロックチェーンではなく、Hyperledger Fabric、FISCO BCOSやBaiduのXuperChainなどの多くのコンソーシアム型ブロックチェーンから利用を選択できるプラットフォームだという。
BSNの開発に関わっているHuobiグループによると、今後はイーサリアムとEOSのプロトコルも統合する予定だ。
BSNはホワイトペーパーの中で、「パブリックなインフラとして利用できるネットワークを作ることが急務」だと説明している。
例としてローカルエリアで3組織の「コンソーシアム型ブロックチェーン(限定された複数企業間での利用を前提としたブロックチェーン)」を構築して運用する場合、1年間で約10万元(150万円)のコストがかかる。
しかしBSNを利用すれば、そのコストを約2千元から3千元(3万円から4万5000円)ぐらいまで下げられるという。
BSNのネットワークにはトレーサビリティ機能、電子請求書、著作権保護、サプライチェーン管理などのアプリケーションなどが搭載されている。
世界一の人口を誇る中国でBSNの導入が進むことは、上記に記述した以外にも、ブロックチェーンが様々なシーンで活用されることが予想される。
ここ最近、中国の中央銀行発行のデジタル人民元がテスト段階に入っていることが複数のメディアで報じられている。
BSNやデジタル人民元が本格的に活用されることになれば、中国がブロックチェーンにおいて他国をリードする可能性も高い。