2019.12.10
欧州リトアニアの中央銀行であるリトアニア銀行は、ブロックチェーン基盤のデジタル記念通貨を来年の春に発行する。
9日、同国のプレスリリースで発表した。
同記念通貨は、リトアニア独立(1918年)を記念して作られるものだという。
デジタル記念通貨は、クレジットカードに似た大きさで、リトアニアの独立法に署名した20名にちなんだデザインになっている。
またデジタルトークンを収集することで、物理的な記念銀貨と交換できる。
独立した年にちなみ1コイン19.18ユーロ(約2300円)で販売される。
また、デジタル記念通貨は6種類あり、各4000コインの合計2万4000コインの発行が予定されている。
そして6種類全てを収集すると、物理的な記念銀貨と引き換えることが可能になる。
同行の関係者は、「若い世代の関心も引き付けるために、ゲーム的な要素も取り入れた」と説明している。
今回リトアニア銀行が発表した記念通貨は、ブロックチェーンに対して国民の関心を集めることや、中央銀行が暗号資産技術を使ったサービスに関与することで得られる知識や経験を目的に発行されるという。
同行の関係者は、世界各国の中央銀行が暗号資産について議論している中で、こうした知識を得ておくことは理にかなっていると語っている。