2019.12.02
IBMがブロックチェーンを利用した盗難防止システムの特許申請を行っていたことが判明した。
米特許商標庁(USPTO)が先月12日に公開した申請内容によると、IoT(モノのインターネット)を活用した高度センサーや指定した物の高度データを安全に記録できるブロックチェーン、高度追跡サーバーによって、個人の所有物の高度を測定・追跡することができる。
IBMが申請した文書によると、ドローン(無人航空機)の普及に伴い、オンラインショッピングなどで購入した商品の無人配送サービスが人気になってきているようだ。
荷物の受け取りに必ずしも人の立ち会いが必要なく、利便性が高いことが人気の要因だが、現状ドローンでの無人配達完了後に荷物を監視するシステムが存在しないため、別のドローンによる盗難・破壊を防ぐことが難しい。
しかし、今回申請された特許技術を用いることで、配達後の荷物の高度を測定・追跡し、ドローンを悪用した荷物の盗難・破壊リスクに対処できるという。
なお、IBMに関しては、2019年9月にもドローンに関連するプライバシーとセキュリティの問題に対処するためのブロックチェーンベースのシステム関連特許を申請していたことが明らかになっている。