2019.11.05
ベトナムの商業銀行「TPバンク」がリップル社のブロックチェーン基盤の決済ネットワーク「リップルネット」に加入した。
4日、TPバンクの公式サイトで発表された。
リップル社が提供する国際送金ネットワーク、リップルネットは、同社が開発する分散型台帳技術「xCurrent」、暗号資産XRPを活用する「ODL」(旧名・xRapid)などのソフトウェアで構成される国際送金を目的とした決済ネットワークである。
国際送金にブロックチェーンを利用するのは、ベトナムの銀行の中で初めてだという。
TPバンクのリップルネット参加の目的は国際送金の速度向上だ。
同ネットの参加によって日本からTPバンク口座への送金が“2、3分”で終わるという(以前は“2、3時間”かかっていた)。
また、TPバンクは「ブロックチェーンの利用によって、取引情報のステータスがすぐに更新され、透明性が高く低コストで行える」と参加の意義を主張した。
TPバンクは今月初頭より、日本とベトナム間の海外送金に同技術を適用し、送金に成功。
今後、ベトナムと韓国間の海外送金においても、同様にリップルネットを活用したブロックチェーン技術を導入する予定としている。
日本で働くベトナム人は2018年末時点で33万人以上(法務省発表)。
ベトナムからの国際送金の需要は今後、大きく発展する可能性が期待される。