2019.06.17
米国や中国など世界17カ所で大規模なマイニングファームを管理するBitMining Group(本社・中国成都市)が17日、ビットコインの神ことロジャーバー氏が率いるBitcoin.comと業務提携契約を結んだ。
両社はともにマイニング関連事業を手掛けており、業務提携によって既存事業の拡大と、暗号資産などデジタルアセットの普及を目指す。
今回の提携は、BitMiningがビットコインマイニングプールのシェアで約1%を占めるBitcoin.comのオフィシャルパートナーとして、マイニングのハッシュレート(採掘速度)をBitcoin.comのプールに提供するなどして両社のマイニング事業の向上を図る狙いだ。
14日に東京都港区の城山トラストタワーで提携発表会があり、BitMining groupの吴文杰CEOとロジャー氏は覚書締結書に捺印。
吴CEOは「業界での影響力があるBitcoin.comと提携でき、光栄だ。マイニング事業ではビットコインのネットワーク全体の占有率を高めることを目指しており、今回の提携で業界内での地位向上につなげていきたい」と意気込み、ロジャー氏は「マイニングはブロックチェーンの適切な運用に不可欠だ。(本提携を)マイニング事業の改善と共に、暗号資産のさらなる普及に向けたきっかけとする」と語った。
BitMiningは、日本支社としてビットマイニング株式会社(東京都港区、長岡遼代表)を持つ。
ビットマイニングは6月12日、安定した収益確保を利点としたマイニングマシンのレンタルサービス「Bit Mining」を日本市場向けに開始し、事業展開を本格化させている。
レンタルサービスは、ユーザーがBitMiningから購入したマシンをそのまま同社にレンタルし、レンタルの見返りとして定期的に利益を受け取れる仕組み。
レンタル期間終了後は、別のマイニング事業者がユーザーのマシンを買い取るなど、始終利益を享受できる内容で、法人を中心に利用の拡大が見込まれる。