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大手米食料品チェーン、IBM食品追跡ブロックチェーンに参加

現地時間11日、アイダホ州ボイシに拠点を置く大手米食料品チェーンのアルバートソンズ(Albertsons Companies)が、食品の流通経路を追跡するIBMのブロックチェーン・プラットフォームに参加すると発表した。
アメリカでは昨年、ロメインレタスが原因とされる大腸菌感染が蔓延し、数人の死者が出るなど、甚大な被害が出ていた。
アルバートソンズはそのロメインレタスの供給者が参加する試験的な取り組みに加わるとしている。
同社は全米で約2300の店舗を運営し、年間売上高は570億ドル(約6兆3000億円)に上る。
IBMのプラットフォームは、昨年10月に「フードトラスト(Food Trust)」の運営を開始。
フードトラストとは、流通する際に発生する問題を解決するために開発されたクラウド・ネットワークで、疑わしい商品をサプライチェーンから取り除くというものだ。
アルバートソンズを始め、米大手スーパーマーケットチェーンのウォルマート(Walmart)や、スイスに拠点を置く大手食品・飲料会社であるネスレ(Nestle)など、80を超える企業が同プラットフォームに参画している。
先述したウォルマートとIBMは、2016年に商品の追跡時間の短縮を図るため、ブロックチェーンの実証実験を開始。
また、ウォルマートは昨年、葉物野菜の全ての供給者に対し、2019年9月までにフードトラストへの参加を義務づけた。