2019.03.12
11日、ヨーロッパ最大規模の経済大国であるドイツの連邦会議員が、独金融委員会が主催した公聴会で、同国のブロックチェーン戦略に関する暗号資産トレードやトークン発行についての話題を取り上げた。
公聴会では、ブロックチェーン技術が「金融」と「ビジネス」のハブとしてドイツに何を提供できるかをテーマに行われた。
ブロックチェーン技術や暗号資産に対する問題を提起したのは、メルケル首相の与党と連立を組む「ドイツキリスト教民主同盟」のスポークスマン・ティルマン氏を中心としたグループだ。
ティルマン氏らはドイツが世界で金融の競争力を保つために、ブロックチェーン技術や暗号資産関連に対して同国の取り組みに危機感を示し、以下のような発言をした。
「現在、有望なブロックチェーン技術を使った企業のスタートアップが国内から、他国に流出している。ICOについても、ほぼ完全に国外で行われている」と懸念を表明した。
また「我々ドイツの目標はブロックチェーンという有望な技術を保持し、ブロックチェーン経済の先駆者として発展することだ」と、暗号資産取引やトークン発行に適切な法的枠組の制定を訴えた。
ドイツは先月、ブロックチェーンの活用に関する戦略を2019年半ばまでに公表する予定と発表している。