2019.02.26
25日、世界最大の暗号資産取引所バイナンスが、独自のICOプラットフォーム「バイナンス・ローンチパッド」で、暗号資産「FET」のトークンセールを行い、日本円で約7億円分相当のトークンが22秒で完売した。
「バイナンス・ローンチパッド」は、バイナンスがトークンの販売をするICOプラットフォーム。
2回目となる同プラットフォーム上でのトークンセールは、25日の23時(日本時間)より開始されたが、開始時刻から購入希望者が殺到。
バイナンスのCEOであるCZ氏は、自身のツイッター上で「24,000人が事前申し込みを行い19,860人が買い注文を行なったが、購入できた人数は2758人だった。トークンセール開始から22秒で完了した」と圧倒的なスピードで完了したことを報告した。
今年1月末、第1回目となるBitTorrent社(トロンの子会社)が発行した新暗号資産BitTorrent(BTT)も、わずか約10分間で23.76億BTT(約700万ドル)の販売に成功。
市場では2017年のICOバブルの再来を期待している声も上がっている。
バイナンスのICOプラットフォームに注目が集まっているのは、「プロジェクトやトークンの調査をバイナンスが行う点」や「セール後の上場先が最大手のバイナンス」などが挙げられている。
ICOプロジェクトの判断基準にバイナンスの調査が入ることで、詐欺コインの可能性が低くなった点や、流動性の高いバイナンスの取引所に上場される点は、投資家にとっても安心材料だろう。
これまでのICOの懸念材料が、バイナンスの信頼性の高さで払拭され2回目の成功例が出たことで、今後、「バイナンス・ローンチパッド」でのICO案件は増えていくのではないかと期待される。