2018.12.14
アラブ首長国連邦(UAE)の中央銀行とサウジアラビア通貨庁(SAMA)が、仮想通貨を共同開発する計画を進めていることが明らかになった。ドバイのGulfNewsが12日に報じた。
二国間の国際送金に使用可能な仮想通貨として位置づけられる予定だ。
UAE中央銀行の総裁は、異なる国の金融当局が仮想通貨発行に向けて協力するという今回の取り組みに期待を寄せる一方で、現時点では研究段階に過ぎないことを明かしている。
この仮想通貨は両国の銀行間での送金のみに使用される予定だが、これまでの仕組みを用いた送金システムよりもはるかに効率的な送金が可能となる見込みだ。
なお、国際送金システムをめぐっては、リップル社の「Ripple Net」やJPモルガン・チェースの「IIN」(インターバンク・インフォメーション・ネットワーク)が実証実験と導入を推し進めており、分散型台帳技術を用いた国際送金システムの刷新が試みられている。