2018.11.29
米大手マイニング企業Giga Watt社が11月19日に破産申請を行なったと、アメリカの日刊紙The Wenatchee Worldが報道した。
裁判所に提出された資料によると、同社の負債総額は推定1,000万〜5,000万ドルであるとのこと。
仮想通貨市場の低迷により、ここ最近、各国で事業から撤退する企業が相次いでいる。
さらに米経済誌Forbesによると、ノルウェーでは来年1月から、国内マイナーへの電気料に対する政府補助金の打ち切りが決定し、1BTCあたりのマイニングコストが約7,700ドルに上がるなど状況は厳しい。
現在の仮想通貨市場の低迷は世界中のマイニング企業にとって大きな痛手となっており、今後もその数は減少するだろう。
マイナーは報酬として仮想通貨を得るため、仮想通貨の価格が暴落している今、収支が合わなくなる企業もある。
さらに、マイニングに費やされる電気が増大していることもあり、非難の声も上がっている。
そのため、今回のノルウェーの判断のように、各国政府による新規事業としての優遇処置が打ち切られることもあるだろう。
しかし、このままマイニング参加者が減りマイニング全体のハッシュ値の総量が減れば、報酬を得られる確率は上がり、どこかでバランスが取れることは間違いない。
さらに、このような状況下でも利益を上げ続けられている企業もあり、収益をあげることができないビジネスモデルだと判断するにはまだ早い。
逆に考えれば、生き残りさえすれば戦わずしてライバルがいなくなるため、チャンスかもしれないのだ。