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ビットコインキャッシュがハードフォーク、2つのチェーンに分岐

日本時間16日未明、ビットコインキャッシュのハードフォークで通貨の分裂が確認された。
今回のハードフォークは、「BitcoinABC」(以下、ABCと表記)と「BitcoinSV」(以下、SVと表記)という2つのクライアントが開発方針を巡って対立した結果生じたもので、今後は各クライアントに対応した別々の仮想通貨が存在、開発されていくことになる。
ハードフォーク前はSV陣営のハッシュレートが一時的に70%を超えており、SVを率いるクレイグ・ライト氏がABC陣営のチェーンを攻撃する「ハッシュ戦争」を宣言していたため、その先行きが注目されていた。
ただ、チェーンのスプリットに合わせて、ロジャー・バー氏が自身の運営するマイニングプール「Bitcoin.com」が、ハッシュパワーを切り替えてABC側に参入したため、本記事執筆時点ではABCのハッシュレートが、SVのそれを大きく上回っている。

日刊仮想通貨の見解

今回の対立は、ABC側が、アップグレードに際し、異なるブロックチェーン上の資産を交換する機能等の実装を提案しているのに対し、SV側は、本改変がサトシナカモトのビットコインの世界からかけ離れたものであると批判したことが原因と言われている。
相手のブロックチェーンに対してスパム攻撃を行い機能不全に陥れる泥沼のハッシュ戦争が予想されていた中、ハードフォークが行われた。
実際、フォーク後にはABCに対するスパム攻撃が行われ、現状ではSVがABCのハッシュレートを上回るのは難しいと思われている状況である。ビットコインキャッシュが2つに分岐したことで、ABCとSV、どちらが優勢となるか両社の争いは続きそうだ。
なお、取引を行う場合には、取引所によってハードフォーク後のビットコインキャッシュの取り扱い方が異なるため、
確認が必要だ。