2018.11.12
世界最大の仮想通貨取引所であるBinanceのCEO・Changpeng Zhao(以下、CZ)氏は8日、ニュース番組の「CNBC AFRICA」に出演し、「仮想通貨市場は、遅かれ早かれ上昇するだろう」と発言した。
同番組内で、司会のRan NeuNer氏は、低迷する仮想通貨市場を動かす要因は何なのかをCZ氏に質問を投げかけた。
CZ氏はこの質問に対し、「一つ挙げるとすれば、機関投資家の参入が大きな誘因になるだろう。しかし、より安定で健全なプロジェクトが増加しているのにも関わらず、なぜ市場変動がないのか分からない」と話し、回復要因を予測するのは難しいと示唆。
一方で、「ただし、遅かれ早かれ、何かが誘因となり、市場は上昇するだろう」と付け加え、市場回復に強気な姿勢を見せた。
CZ氏は、低迷する市場に対し、それほど心配をしていないようだ。
ビジネス面でも好調で、Binanceの取引量は今年1月と比較すると10分の1に低下したが、2~3年前と比べれば依然と高い水準で利益を得ていると言及した。
CZ氏の今後の市場の見通しが正しければ、仮想通貨市場の回復は「時間」の問題なのかもしれない。
市場回復の誘因と挙げた「機関投資家の市場参入」については、より多くの機関投資家が参入できるよう整備が進められつつある。
機関投資家向けの仮想通貨のカストディサービスが次々と登場し、米国SECは有価証券の判断基準の材料となるICOガイダンスの公開を予定していると公表したばかりだ。
このような動きが進められることで、機関投資家の参入が加速することが見込まれ、市場回復だけではなく、さらなる成長を促すことになるだろう。