2018.11.07
日本時間7日、アメリカの中間選挙の開票が行われており、上院では与党・共和党が、下院では野党・民主党が過半数を獲得する見込みとなった(11月7日13時現在)。
今回の選挙はトランプ大統領の2年間に対して、アメリカ国民の審判がくだされることになり、その結果は今後の世界経済に大きな影響を与えるため、世界的にも極めて注目度が高い。
そして、世界経済の行方は仮想通貨価格にも大きな影響を与えるため、仮想通貨の投資家にとっても重要なイベントだ。
今回の選挙によって、アメリカ議会はいわゆる「ねじれ国会」となるが、主要な政策は最初の2年間ですでに可決している。
アメリカの中間選挙で共和党が上院で過半数を獲得したことは、仮想通貨市場にとってポジティブなニュースだ。
世界経済にとって短期的に最悪なシナリオは、上院・下院ともに野党・民主党が勝利することだった。
しかし、この状況は回避されたうえに主要政策はすでに可決済みであるため、市場経済への悪影響は小さくて済むだろう。
選挙の大勢が判明したことで、これまで様子見をしていた投資家たちが動き出す可能性もあり、しばらくは株式市場も併せてチェックしておきたいところだ。
株価と仮想通貨価格の相関関係は低いものの、株と仮想通貨の両方に投資している投資家も多く、株の弱気市場においてはリスク資産である仮想通貨は売りが先行しやすい。
世界経済への見通しがポジティブになれば、仮想通貨への投資も増えると予想されるため、今回の選挙は市場にとってはベターな結果だったといえるのではないだろうか。