2018.08.03
韓国で、仮想通貨に関する研究所が次々と立ち上げられていることが同国内のメディア「ビジネスコリア」の報道で明らかになった。
この研究所の目的は投機家でなく投資家の視点から仮想通貨を理解をしてもらい、知っておくべき情報を消費者に提供することだという。
また、ICO詐欺などを未然に防ぐ狙いもあるとしている。
韓国でブロックチェーンの技術を開発しているChain Partners社は上級の投資アナリストを雇用して仮想通貨マーケットの分析を日々公開。
同様のサービスは韓国の取引所である「Coinone」もスタートさせた。
仮想通貨研究所設立は、今後、韓国内で仮想通貨の需要拡大に重要な役割を担っていくだろう。
韓国では、昨年度にICOを全面禁止にするなど仮想通貨に厳しい姿勢を見せてきたが、今年の春頃から従来の方針を転換。
仮想通貨取引業を正式に認め、仮想通貨による独自経済圏を容認する態度を取り始めている。
最近では韓国の金融委員会(FSC)が仮想通貨を扱う専門部門を設立し、韓国政府に同国初の仮想通貨法案の承認を働きかけたりするなど、韓国内では仮想通貨とブロックチェーンに対し前向きな方向で法整備が始まろうとしている。
今回の仮想通貨に関する研究所の設立も消費者保護を業界全体で見守っていく一環だろう。
世界最大の仮想通貨取引所である「バイナンス」も、先日、韓国への進出を計画していることが明らかになり、今後、韓国内での仮想通貨相場の拡大に注目が集まりそうだ。