2018.10.20
仮想通貨を担保とした法定通貨融資サービスを提供する企業Nexoが、新たにリップル(XRP)を担保対象に追加することが明らかとなった。
これまで、同社が提供する法定通貨融資サービスを利用する際の担保としては、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、NEXOトークン(NEXO)、バイナンスコイン(BNB)の4種類が認められていた。
今回、リップル(XRP)が担保として認められることで、5種類の仮想通貨を担保としたローンサービスが同社から展開されることとなる。
なお、現在NexoのWebサイト上では仮想通貨銘柄の投票が行われており、今後、担保対象銘柄を追加するといった企画も実施されている。
仮想通貨を「担保」とした法定通貨融資サービスが広く浸透し、今後、金融という場において担保として認められる存在となれば、仮想通貨の「実需」としての需要増加にもつながるのではないだろうか。
投資家にとっても、「利確」をせずに仮想通貨を融資によって現金化出来るのは、税制面でも大きな魅力である。
しかし、仮想通貨担保ローンについては、「担保」を預かって融資をする企業側にも、ハッキング被害などを防ぐため、取引所レベルの倫理やセキュリティが求められる。
実際、日本でも今年6月に同様のサービスを発表した企業があったが、残念ながら先に進んでいないのが現状だ。
日本でも仮想通貨を担保にした融資が普及するには法整備やルール作りなど関係当局のさらなる努力が必要だろう。
土地や住宅、様々な金融商品のように、仮想通貨の価値が広く社会に認められる日が来ることに期待したい。